【Q&A】痛くない?続けられる?インビザライン・ファーストの疑問を解説
「もし、うちの子がマウスピース矯正に挑戦したら、毎日の生活はどうなるんだろう?」
お子様の歯並びについて考え始めるとき、保護者の方の頭には様々な疑問や不安が浮かぶことと思います。装置の痛み、食事の制限、日々の管理、そしてお子様自身が治療を嫌がってしまわないか…など、心配は尽きません。
ご安心ください。近年、小児矯正の世界でも技術は大きく進歩しています。中でも「インビザライン・ファースト」という方法は、お子様の健やかな成長と、活発なライフスタイルに寄り添うことを目指して開発された、新しい時代のマウスピース型矯正装置です。
この記事では、インビザライン・ファーストを始めたある小学生の「1日」を追いかけながら、保護者の方が抱えるリアルな疑問を一つひとつ解消していきます。
【密着】インビザライン・ファーストと過ごす1日
【朝】起床〜登校
朝起きると、まず自分でマウスピース(アライナー)をパッと外します。そして、いつも通りに朝ごはん。硬いリンゴだって、大好きなパンだって、何も気にせず食べられます。食べ終わったら、じっくりと歯を磨きます。装置自体も取り外して洗浄できるため、お口の中はいつでも清潔です。綺麗になった歯に、洗浄したアライナーをカチッとはめて、元気に「いってきます!」
【学校】給食と体育
みんなが楽しみにしている給食の時間。ここでもアライナーを外し、専用ケースにしまいます。ワイヤー矯正のように食べ物が挟まる心配がないので、お友達と同じ給食を美味しく楽しめます。
午後の体育も、基本的には着けたままで大丈夫です。装置を気にすることなく、思い切り身体を動かせます。
【放課後】おやつと楽器
家に帰ってきて、おやつの時間。この時もアライナーを外せるので、おやつの選択に困ることはありません。
リコーダーなどの楽器の練習も、アライナーを着けたまま、いつも通りに行うことができます。アライナーは生活の「一部」にはなりますが、「障害」になることはほとんどないのです。
【夜】夕食〜就寝
夕食、そして一日最後の歯磨きを丁寧に済ませたら、再びアライナーを装着。推奨される1日20時間以上の装着時間を守るためにも、お食事と歯磨きの時を除いては基本的に装着しておく、というシンプルな習慣さえ身につけば、クリアは難しくありません。あとは、眠っている間もアライナーが、お子様の顎が健やかに発達していくのを、優しく後押しします。
【保護者の本音】よくあるお悩みとトラブル解決法
「理想的な生活はわかったけれど、実際はトラブルもあるのでは?」もちろんです。ここでは、よくあるお悩みと、当院では、次のような解決策をご用意しています。
- ケース1:「マウスピースを失くしてしまった!」
【対処法】 まずは慌てずに、ご自宅や学校などをよく探してください。その上で、速やかに歯科医院までご相談ください。万が一に備え、一つ前のアライナーを保管しておくと、新しい装置が届くまでの間、歯が後戻りするのを防げる場合があります。状況に応じて最適な指示をしますので、自己判断で装着をやめないことが大切です。 - ケース2:「子どもが着けたがらない…」
【対処法】 装着時間を親子で記録したり、専用アプリで進行状況を一緒に確認したりと、家族で矯正治療に参加するのがおすすめです。加えて、この治療がなぜ大切なのか、これを頑張るとどんな素敵な未来があるのかを、お子様の言葉で根気強く伝えることも大切です。もちろん、医院のスタッフからも定期的にお声がけし、治療への意欲を維持できるよう、しっかりと支えていきます。 - ケース3:「痛みや違和感を訴える」
【対処法】 新しいアライナーに交換した直後は、歯が動くことによる「押されるような感覚」が出ることがありますが、これは正常な反応で、通常2〜3日で慣れます。もし痛みが続いたり、お口の中に当たって痛かったりする場合は、遠慮なく医院にご相談ください。
【治療の全体像】Ⅰ期治療とその「次」のステップについて
インビザライン・ファーストでの治療を理解する上で、非常に重要なポイントがあります。
- インビザライン・ファーストは「土台作り」のⅠ期治療
乳歯と永久歯が混在する時期に行うインビザライン・ファーストは「Ⅰ期治療」と呼ばれます。その最大の目的は、個々の歯を精密に整えることよりも、顎の骨の健やかな成長を促し、将来生えてくる永久歯がきちんと並ぶための「スペース(土台)」を確保することにあります。 - Ⅱ期治療の可能性
全ての永久歯が生え揃った後、必要に応じて、歯並びを最終的に整えるための本格的な矯正「Ⅱ期治療」に移行する場合があります。
しかし、Ⅰ期治療でしっかりとした土台作りができていると、Ⅱ期治療が不要になったり、必要になった場合でも抜歯を避けられたり、治療期間が短く済んだりと、大きなメリットが期待できます。
【客観比較】うちの子にはどれが合う?他の小児矯正との違い
お子様に最適な治療法を判断するため、他の主な小児矯正治療法との違いを、一覧にまとめました。
項目 | インビザライン・ファースト | ワイヤー矯正(小児用) | 床矯正など(取り外し式装置) |
---|---|---|---|
見た目 | ◎ 透明でほぼ目立たない | △ 金属が目立つ | ◯ 口を開けると見える |
痛み・違和感 | ◎ 少ない | △ 調整後や口内炎の痛み | ◯ 調整後に違和感あり |
食事の制限 | ◎ なし(外して食べる) | × 硬いもの、粘着物は避ける | ◎ なし(外して食べる) |
歯磨きのしやすさ | ◎ いつも通り磨ける | △ 装置の周りが磨きにくい | ◎ いつも通り磨ける |
通院頻度 | ◯ 1.5〜3ヶ月に1回程度 | △ 1ヶ月に1回程度 | ◯ 1ヶ月に1回程度 |
費用目安 | ◯ 標準的 | ◯ 標準的 | ◎ 比較的安価 |
主な目的 | 顎の拡大・歯列の改善 | 歯の移動・歯並びの改善 | 顎の拡大が主 |
まとめ:お子様の未来の笑顔と、健やかな成長のために
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
見た目が透明で目立ちにくく、ご自身で自由に取り外しができるインビザライン・ファーストは、お子様の生活を最優先に考えられた優しい治療法です。この治療は、目先の歯並びを整えるという目的だけに留まらず、お子様の将来の健康な口腔環境の「土台」を築く、未来への投資とも言えます。
私たち中村歯科は、インビザライン治療において豊富な経験と実績を持つ医院として、お子様一人ひとりの成長段階とライフスタイルに合わせた最適な治療計画をご提案します。
大阪・岸和田市JR下松駅から徒歩2分の所に医院がございます、関西は大阪梅田、京都市、和歌山市、東京渋谷にも分院があります。
「うちの子の場合はどうなんだろう?」
少しでも気になったら、ぜひ一度、お気軽にカウンセリングにお越しください。保護者の方の不安に耳を傾け、お子様の笑顔がもっと輝くためのお手伝いをさせていただきます。
■SmarteeGS矯正(スマーティージーエスきょうせい)
【治療内容】
カスタムメイドで制作されたマウスピースを定期的に交換しながら少しずつ歯に適切な力をかけて歯並びを整えていく矯正治療です。
【標準的な費用(自費)】
矯正治療費
相談・検査・診断料 無料
調整料 無料
SmateeGS(マウスピース矯正)1,430,000円(税込)
【治療期間及び回数】
症状や治療方法によりますが、一般的に2年前後の治療期間となる方が多いです。通院回数は2〜3ヶ月に1回です。
【副作用・リスク】
・マウスピースの装着時間が少ないと治療期間が長引く可能性があります。
・他の矯正治療法と同様に、疼痛・歯根吸収・歯肉退縮の可能性や適切な保定をしないと治療後に後戻りすることがあります。
【医薬品医療機器等法(薬機法)に関する記載事項】
・薬機法上の承認/認証(以下「薬事承認等」という。)を得ていない医療機器、医薬品であること
当院で扱うマウスピース型矯正装置(Smartee GS)(スマーティージーエス)は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)において承認されていない医療機器になります。
・当該医療機器又は医薬品の入手経路
当院で扱うマウスピース型矯正装置(Smartee GS)(スマーティージーエス)は、中国にあるShanghai Smartee Denti-Technology Co., Ltd.から個人輸入により入手しております。
・当該医療機器又は医薬品と同一の性能又は同一の成分の他の医療機器又は医薬品で薬事承認等を得ているものの有無
マウスピース型矯正装置はSmartee GSの他に様々な種類があり、その中には国内で薬事承認されているマウスピース型矯正装置もございます。
・当該医療機器又は医薬品の諸外国における安全性等に係る情報
マウスピース型矯正装置(Smartee GS)(スマーティージーエス)は中国において医療機器承認を取得している医療機器になります。Smarteeのマウスピース型矯正装置は世界47カ国以上で、これまでに1,000,000人を超える症例数がある治療です。(うちSmartee GSは83,000人、2024年12月時点)マウスピース型矯正装置(Smartee GS)の使用により指摘される具体的なリスクは歯根吸収、歯肉退縮、装置の紛失・破損、不快感、咬合不調和、虫歯や歯周病のリスク、アレルギー反応、発音障害、治療延長、顎関節症の悪化となります。
・当該医療機器又は医薬品を用いた治療には医薬品副作用被害救済制度の対象とならないこと
マウスピース型矯正装置(Smartee GS) の使用により万が一重篤な副作用が生じた場合には、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
■インビザライン
【治療内容】
カスタムメイドで制作されたマウスピースを定期的に交換しながら少しずつ歯に適切な力をかけて歯並びを整えていく矯正治療です。
【標準的な費用(自費)】
矯正治療費、相談・検査・診断料 無料、調整料 無料
インビザライン(マウスピース治療)
264,000円〜899,800円(税込)
【治療期間及び回数】
症状によりますが、一般的に2年前後の治療期間となります。
通院回数は、治療段階によりますが、通常2〜3ヶ月に1回です。
【副作用・リスク】
装着時間が少ないと治療期間が長引く可能性があります。
他の矯正治療法と同様に、疼痛・歯根吸収・歯肉退縮の可能性や適切な保定をしないと治療後に後戻りすることがあります。
【医薬品医療機器等法(薬機法)に関する記載事項】
・インビザライン完成物は、日本国内において薬機法未承認の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
尚、インビザラインの材料自体は、日本の薬事認証を得ています。
・「インビザライン」は米国アライン・テクノロジー社の製品の商標であり、インビザリアン・ジャパン社から入手しています。
・日本国内においては、同様の医療機器が薬事認証を得ています。
・インビザライン・システムは、世界100カ国以上の国々で提供され、これまでに900万人を超える患者さまがが治療を受けています。(2020年10月時点)