マウスピースが浮いた?その原因と対処法とは

マウスピースが浮いた?その原因と対処法とは

インビザライン矯正でマウスピースが浮いている写真

インビザラインなどのマウスピース矯正は、取り外しができるため、食事や歯磨きを今まで通り行うことができます。
透明のマウスピースを使用するため、見た目も分かりにくいメリットの多い治療ですが、自己管理が必要です。
そして、装着時間、使用方法などを守らないと、治療が進むうちに誤差が出て、アライナーが浮いてしまうことがあります。

そこで今回は、マウスピースが浮いてしまう原因と対処法について詳しくご紹介します。

マウスピースが浮くとどうなるの?

マウスピースが浮くと、マウスピースと歯の間にすき間が見えます。
インビザラインは、段階的に形の違うマウスピースを交換しながら歯を動かしていくため、新しいマウスピースを装着した時は0.5ミリ程度すき間ができることがあります。
そのため、適切な方法でマウスピースを装着しないと、「浮く」原因になります。

装着日数が増えてくると、すき間がなくなっていきますが、マウスピースの後半になっても1ミリ以上の浮きがある場合には、治療計画通りに歯が動いていない可能性や何か問題がある場合はあります。

マウスピースが浮く原因とは

1 装着時間が短い

インビザラインは20時間以上推奨の画像

インビザラインは、1日20時間以上の装着が必要です。

しかし、取り外しができるため、「ちょっとだけ……。」と外している時間が長くなってしまうと、治療計画通りに歯が動きません。
その状態が続くと、マウスピースの浮きにつながってしまいます。
また、頻繁に取り外していると、装着時間も短くなりますし、変形にもつながります。

2 マウスピースの番号を間違えている

インビザラインのマウスピースの番号の画像交換予定のマウスピースではなく、違う番号のマウスピースを装着してしまうと、合わないマウスピースで治療計画通りに歯が動きません。
新しいマウスピースの袋には番号が書かれていますし、

ウスピースにも番号が記載してあるので、交換の際にはきちんと確認しましょう。

3 アライナーチューイーを噛んでいない

アライナーチューイを噛んだインビザライン模型の画像

マウスピースを装着した時には、浮きを失くしてぴったりフィットさせるために、アライナーチューイーというシリコンの丸い筒を使用します。
手でマウスピースを装着しただけだと、マウスピースがきちんと入り込まず、浮きの原因になってしまいます。
マウスピースを装着した時は必ずアライナーチューイーを噛んで、マウスピースをフィットさせましょう。

4 マウスピースの形状に問題がある

マウスピースの素材は、熱に弱い性質を持っています。
熱湯で消毒したり、熱い物を飲んでしまったりすると変形につながり、マウスピースの浮きの原因になります。

今まで問題なくマウスピースが装着できていたのに、急にマウスピースが入らなくなった場合は変形の可能性が考えられます。
1つ前のマウスピースに戻して、入るかどうか確認しましょう。
入る場合には変形している可能性がありますので、クリニックに相談してください。

インビザラインの前歯が浮いている場合はどうする?

インビザラインには、しっかりとマウスピースを固定して、矯正力をかける「アタッチメント」という白いパーツがあります。
ただし、審美面から前歯の目立つ部分には「アタッチメント」をつけないこともありますが、前歯が浮いている時には、アタッチメントをつけて矯正力をかけることで、ぴったりとマウスピースがはまりやすくなります。

ただし、新しいマウスピースに交換した時など、新しい力は加わった時には違和感が出る場合があり、浮きではない可能性もあります。
1度状況を確認させていただきたいので、ご連絡をお待ちしております。

インビザラインの奥歯が浮いている場合はどうする?

マウスピースの後半の期間になっても、奥歯がきちんと入っていない場合は治療計画通りに歯が動いていない可能性が考えられます。
マウスピースの破損やマウスピースの装着時間が短いなどの要因が考えられますが、一度クリニックに相談しましょう。

インビザラインが浮いている時に歯科医院で行う対処

・追加のマウスピースを製作する

インビザラインの型取りのためにiteroスキャンをしている様子

マウスピースが合わなくなった時に行う方法ですが、再スキャンをしてマウスピースを製作するため、2~3週間程度の期間がかかります。
そのため、治療計画より期間がかかってしまいます。

順調に歯が動いていても、マウスピースが無くなった際には追加のマウスピースを作製することがありますので、歯の動きに合わせて再製作するものです。

・部分的にゴムかけをする

インビザライン中に部分的にゴムかけが必要になった画像

移動ができていない部分が1本の場合などのケースでは、ゴムをかけるボタンのようなパーツをつけてゴムかけで動いていない部分に矯正力をかける方法もあります。
新しいマウスピースを製作するより、ゴムかけで歯を動かした方が効率的な場合に行われます。

【まとめ】

マウスピースが浮いている場合には、いくつか原因が考えられますが、ご自分で判断することが難しいケースが多くなります。
そのまま、無理に継続してしまうと、ずれが蓄積して、歯が治療計画通りに動かない可能性もありますので、クリニックに相談されることをおすすめします。

当院はJR下松駅から徒歩2分の所に医院がございます、関西は大阪梅田、京都市、和歌山市に分院があります。

当院のマウスピース矯正の症例数は年間900症例以上(※)あり、ブルーダイヤモンドプロバイダーを受賞しております。関西でインビザライン矯正をお探しの方は一度無料相談(相談検査費無料)にお越しください。

※2022年度グループ全体のマウスピース矯正症例数


治療内容
カスタムメイドで制作されたマウスピースを定期的に交換しながら少しずつ歯に適切な力をかけて歯並びを整えていく矯正治療です。
標準的な費用(自費)
矯正治療費、相談・検査・診断料 無料、調整料 無料
インビザライン(マウスピース治療)
198,000円〜855,800円(税込)
治療期間及び回数
症状によりますが、一般的に2年前後の治療期間となります。
通院回数は、治療段階によりますが、通常2〜3ヶ月に1回です。
副作用・リスク
装着時間が少ないと治療期間が長引く可能性があります。
他の矯正治療法と同様に、疼痛・歯根吸収・歯肉退縮の可能性や適切な保定をしないと治療後に後戻りすることがあります。
医薬品医療機器等法(薬機法)に関する記載事項
・インビザライン完成物は、日本国内において薬機法未承認の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
尚、インビザラインの材料自体は、日本の薬事認証を得ています。
・「インビザライン」は米国アライン・テクノロジー社の製品の商標であり、インビザリアン・ジャパン社から入手しています。
・日本国内においては、同様の医療機器が薬事認証を得ています。
・インビザライン・システムは、世界100カ国以上の国々で提供され、これまでに900万人を超える患者さまが治療を受けています。(2020年10月時点)